10/4~10/5の2日間、鳥取県医師会主催の「指導医のための教育ワークショップ」を受講しました。
「ワークショップ」は、日本語では「体験型講座」などと訳され、ただ椅子に座って講義を聴くのではなく、小グループに分かれてディスカッションし、その成果を模造紙やOHPシートにまとめて、全員の前で発表し、その後さらに全体でディスカッションすることに重点を置いた講義形態です。
今回のワークショップの趣旨は、研修医に求められるレベルの知識・態度・技能を習得させるために、指導医は、どのような方法、プログラムを用いて研修医を目的の場所まで導くかを学ぶというものでした。
研修医が研修を行っていくプロセスは、社会のニーズから研修医が到達すべき目標を設定し、方略(今は日常会話では使わない言葉ですが方法や戦略に近い意味です)を考え、実際に学習・研修し、達成できているかの評価を行い、再度、目標を設定するというサイクルを繰り返すことです。
このサイクルを繰り返すことで、研修医は成長していきます。
本ワークショップでは、「研修プログラム立案と現場での上手な指導法」という課題で、このサイクルを回すためのプログラムを、小グループに分かれて作成しました。
2日間で16時間に及ぶワークショップで、正直疲れましたが、国、大学、医師会などが、いかに研修医と研修医教育を大事に思い、資源を投資しているのか、多少は理解できたように思います。
なお、私は2009年にも、鳥取大学指導医養成講習会を受講しており、この時は、「1日1回研修医を褒める」「One-Minute Preceptorを実行する」などの内容でしたが、行政と教育機関がここまで研修医教育に力を入れていることには気がつきませんでした。
今後の日本の経済環境、医療環境を考えますと、今回のような充実した指導医養成講習会が今後も続けられるのかと、心配してしまいます。
いずれにしましても、ワークショップに参加でき、とても勉強になりました。
10/4は休診としたため、ご迷惑をおかけした患者さんがおられると思います。
申し訳ございませんでした。