2020.10.28(更新日:2020.12.27)
【はじめに】
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年4月10日に厚生労働省より「電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱について」という連絡が発出されました。
当院としましても、受診された患者さん、当院職員などが新型コロナウイルスに感染し、対面診療の継続が困難にならないとも限りません。
その場合、せめてオンラインや電話による診療で、治療の中断を防止する対策が必要です。
また、地域で新型コロナウイルス感染症が流行した場合、「薬もなくなるし定期受診が必要だけど通院するのが心配」という患者さんもおられると思います。
そのため、当院でも、オンラインや電話による診療を開始しました。
当面は、11:30~12:30の発熱外来の枠を利用して、1日1~2人に限定して、ゆっくりと始めていきたいと思います。
何しろ、オンライン診療も予約制も初めてですので、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
【予約~オンライン診療】
オンラインや電話による診療を希望される患者さんは、まずは当院に電話(0857-37-6123)していただきますようお願いします。
なお現時点では、LINEのビデオ通話、LINEの音声通話の使用を前提としております。
LINEが使用できない場合は、電話での診療も可能ですが、その場合でも、事前に保険証をデジカメで撮影し、Gmailで送って頂くかFAXで送って頂くかなどの事前準備が必要ですので、ご相談下さい。
予約~事前準備(LINEでの友だち追加、保険証確認、体調の確認、通信環境の確認)~医師の診察~処方箋発行~会計(お支払い方法)につきましては、以下をご参照下さい。
電話での予約は、当日の11:30までにお願いします。
前日までに電話を頂いても構いませんし、事前の質問・確認をさせて頂いた上で、予約日時を決めるところまではさせて頂きますが、最後に「当日、改めて受付の電話をして下さい」とお願いします。
(当院は、前日からの予約システムがないためです。当日でしたら、朝から受付可能です。)
【行政への届出】
鳥取県のホームページにも掲載されておりますが、当院のオンライン診療は、初診の患者さんには対応しておらず、再診の患者さんのみ対応しております。
なおかつ、対面診療が困難となった場合を主な活用場面と想定しておりますので、過去に受診歴があるだけで、オンライン診療希望(処方希望)というのはお断りします。
【対応可能な患者さん】
対応可能な患者さんの具体例としましては、
①慢性疾患で普段から定期的に通院されており、
②名前を聞けば患者さんの顔が思い浮かび、
③カルテを見なくても主病名や基礎疾患や処方内容が思い出され、
④電話の声やビデオ通話の表情で普段とお変わりのないことが確認でき(前回と同じ処方内容でよくて)、
⑤医師が「対面診療が必要」と判断した場合は(肺炎、心筋梗塞、脳卒中などが疑われる場合は)、すぐに来院可能で、
⑥普段は通院かつ対面診療だが、突発的な理由(家族の体調不良、台風・大雪、コロナの地域的流行など)で通院が困難となった、
などのケースを想定しております。
【保険の効かない自己負担金】
患者さんには申し訳ないのですが、オンライン診療の場合、保険の効く診察料とは別に、保険の効かない自己負担金550円(一般には、通話料・通信費などと言われます)がかかります。
電話による診療でも、オンラインによる診療と同様に、事前に保険証の確認が必要で、保険証をスマホで撮影し、画像データをLINEやGmailなどで送って頂く必要があります。
そのため、専用スマホを準備して、通信会社と契約し、クリニック専用のLINEアカウントやGoogleアカウントを登録しております。
結局、オンラインによる診療でも電話による診療でも、基本となるコストは同じで、違いは通信費と電話代くらいです。
この辺りまで考えますと、患者さんにとって「安くて便利」という訳にはいかず、「自己負担は増えるが、ある状況下では便利な選択肢」という位置づけになりそうです。
オンライン診療より対面診療の方が医療の質が高いのは当然ですので、あくまで対面診療を補完するものと考えて頂けましたら幸いです。
【支払い方法】
以下の3通りから選んで下さい。
①銀行振込
「鳥取銀行 浜村支店 0036149 米田一彦」に振り込んで下さい。
振込の際、名前の後ろに患者さんのIDを入力して下さい(例:ハマムラタロウ1234)。
振込手数料は患者さん負担でお願いします。
入金確認後、領収印を押した領収書を、ご自宅に郵送します。
1週間以内に振り込んで下さい。
②後日支払いに来院
1週間以内にお越し下さい。
③次回受診時にまとめて支払う
1か月以内を目安に受診して下さい。
せっかくのオンライン診療ですので、支払いのためだけに来院して頂くのは良くありません。
厚生労働省としては、銀行振込、クレジットカード決済、その他の電子決済を選択肢として挙げています。
旧気高郡の患者さんの場合、銀行振込のために銀行やコンビニのATMに行くくらいなら、当院に来られた方が楽ですし、同時に処方箋もお渡しできます。
クレジットカード決済、その他の電子決済は、今のところ、当院では対応しておりません。
【お知らせ】
当面は、2020年4月10日以降の臨時的取扱下での対応です。
今後、厚生労働省が制度・ルールを改定した場合、当院のオンライン診療も修正していきます。
【おわりに】
国はオンライン診療を推進する方針で、当院としましても、それに乗り遅れないように対応していきます。
ただ、対面診療が原則で、オンライン診療はあくまで対面診療の補完的位置づけです。
そのことを患者さんと医師とで価値観を共有し、少しずつ、オンライン診療を拡大できれば思っています。