2021.06.28(更新日:2021.06.28)
いつもよりかなり早い梅雨入りから一か月、梅雨明けが近いのかこの時期らしい空模様が続いていますが、皆さん体調はいかがでしょうか。
今回は、帯状疱疹についてお話します。
水ぼうそうは水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症する病気ですが、治った後も、神経節にこのウイルスが潜んでいます。
免疫が十分に働いているうちは大人しくしているのですが、加齢やストレス、病気により免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動しはじめ、知覚神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹を発症させることがあります。
当院にも、体の片側に痛みを感じて受診される方がおられます。
やがて発疹が帯状に現れ、さらに進行すると発疹は水疱に変わります。
帯状疱疹で注意しなければならないのは後遺症です。
治療をしなかったり、治療が遅れたりすると、顔面神経麻痺や難聴、腕が上がらない運動障害などの帯状疱疹後神経痛が残る場合があります。
なので、帯状疱疹が疑われたら、速やかに受診することが大切です。
50歳代から急増するといわれる帯状疱疹は、子どもの頃に水ぼうそうにかかったことがある人なら誰でもかかる可能性があります。
50歳以上で心配な人は、水ぼうそうワクチンを接種することもできます。
帯状疱疹を発症しにくくしたり、重症化しにくくしたりする効果があることがわかっています。
わからないことがあればお気軽にご相談ください。
(幸)