2021.12.19(更新日:2021.12.19)
新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、3年目を迎えようとしています。
政治・経済・社会が大きく変わる時代を生きていると感じます。
どのような未来(DX、メタバース)になるのか、便利な社会になるのか興味深く感じる一方、先の見えない不安やストレスも感じざるを得ません。
実際、1年ほど前からメンタル不調の患者さんが増えています。
当院は精神科ではありませんので、「これは手に負えない」と感じたら、問い合わせの時点で断りますが、「他の医療機関に問い合わせたが予約が取れない」「5ヶ所くらい電話したが予約が取れない」などの理由で直接来院される患者さんもおられます。
まあ、精神科は予約制ですので、仕方ないのですが。
当院の日常診療に目を向けますと、通常の外来診療に加え、発熱外来やワクチン接種などの業務が増えたことで、生産性が低下したと感じております。
発熱外来は、マスク、手袋に加え、ゴーグル、キャップ、防護服を装着して診察しますが、これらの脱着を効率よく行い、自分たちが感染しないために緊張感を保ちつつ、通常の外来への影響が小さくなるように工夫しながらやっています。
最初の頃は、医師と看護師が宇宙服のような防護服を着て、駐車場で診察しているのを見て、キャンセルして帰ってしまわれたり、興味深そうに見つめられたりしていましたが、今では普通の光景となっているようです。
ワクチン接種は、新型コロナウイルスは14:30~15:00、その他のワクチンは15:00以降を原則としておりますが、学生や仕事をしている人の中には、時間通りに来られない人もおられ、ワクチン接種過誤を防ぐための空間的・時間的分離もクリアカットにはいかないのが現実です。
それでも、看護師も医療事務もワクチン業務に慣れてきて、ピリピリした空気はなくなりました。
今は、来年からの3回目接種(追加接種)に備え、小休止です。
今後、IT機器を用いた遠隔診療、オンライン資格確認なども導入予定ですが、ITリテラシーの問題、忙しい職員の研修・習得の問題なども考えると、簡単に導入できるか分かりません。
年末になり、皆さんも今年の総括と来年の目標を立て始める頃でしょう。
私は欲張りですので、目標は年ごとに増えていきます。
1年で達成できると思っていた目標でも、達成できなければ翌年に繰り越しますので、どうしても目標は増えてしまいます。
将来の変化に備え、種まきをする必要はありますが、予測困難な時代でもあり、実を結ぶかどうかは分かりません。
社会・経済・政治・医療・教育・家庭など、多くは時計の振り子と同様、行くところまで行かないと、反対方向には振れませんので、時代の流れに身を任せる部分も必要かも知れません。
仕事では、地域住民のニーズ(外来診療、発熱外来、ワクチン接種など)に応えられるように努力し、プライベートでは、自分と家族(の幸せ・健康・時間)を大切にし、あまり無理せず、静かな生活を送りたいと考えています。